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裁判所の有給事情

仕事をするからには気になるお休み。有給休暇なんて制度はあるけど使ったことなんてない、という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

そこで今回は、裁判所の有給休暇事情をお話します。

お休み
目次

裁判所の有給事情

裁判所では、月に1回は有給休暇を取るよう推奨されています。

事前にどこで休むかをカレンダーに書いておいたり、事前に書いていなくても、朝に急遽、「今日午後帰っていいですか」というやり取りも普通に行われています。

もちろん自分の仕事具合や、部署の忙しさ、周りの人の様子を見て、という前提ですが、わりと「どうぞー」と言われます。

さらに、祝日のない月は、有給休暇1日に加えてもう1日有給休暇を取りましょうと推奨されています。リフレッシュプラスワンとか言われていたような?ちょっと忘れちゃいました。

夏休み

夏休みは、夏季休暇と呼ばれる休暇3日間と有給休暇を使って、少なくとも1週間は取りましょうと推奨されています。

夏季休暇が使えるのは7月~9月の間です。

月~水で夏季休暇を3日間使い、木金の2日間で有給休暇を使うと、土日を組み合わせて9日間取れます。

裁判官の休み

事件部などの部署は夏季休廷期間というものがあり、3週間ほど法廷が開廷されない期間があります。

夏季休廷期間は7月下旬から8月末までと決められていて、その中で前期、中期、後期と3つに分かれています。自分がどこの期間になるかは裁判官会議であらかじめ決められています。

夏季休廷期間に入ると、裁判官によっては、3週間一度も来ない人もいれば、溜まっているであろう決裁のために顔を出す人もいます。

ちなみに、休みの時の決裁などは、休廷期間に入っていない部署の裁判官が代わりに決裁をします。それも、あらかじめ決まっています。

3週間なんて長い!と思われるかもしれませんが、裁判官は裁判があるのでなかなか休めません。書記官は最悪ほかの人が代わりに法廷に立ち会えますが、裁判官は替えがききません。

もちろん、夏休み以外でも、仕事を調整して1日お休みする裁判官もいますが、裁判官になったばかりの人や、部長など仕事が多い人は、夏休み以外で休んでいる姿をあまり見ません。

普段全然休めないんだからそれくらいいいんじゃないかなと思います。

一般職の休みは?

事件部の書記官も、この夏季休廷期間に合わせて休みを取ります。なので、お盆の時期に当たると旅行行くのにもハイシーズンに行かなければならないなど、ちょっと不便です。

個人的には、夏季休暇が9月まで使えるんだから休廷期間も9月にまたがればいいのに、なんて思っています。(裁判再開したあとが地獄のような気もしますが)

でも、休廷期間なら自分の仕事具合や周りと調整して、9日以上休むことも可能です。でも、自分の持ち事件などがあったり、新しい事件はどんどん来るので、休めば休むほど仕事が溜まっていきます。

一方、事件部でない部署は、休廷期間というものがないので、7月~9月の間で好きなタイミングで取れます。

休む期間は、基本的に事件部と同じように自分の仕事具合や周りと調整することになります。自分の持ち事件というものがない部署もあるので、そういう部署は休みやすいですね。

あとは、事件部にいる事務官などは書記官のように裁判に立ち会うことがないので、7月~9月の間で休むことができます。

お休みを取らないとどうなるの?

夏季休暇を取っていないと、庶務係などから夏季休暇をいつとるのかと聞かれます。

私は、9月に長めの夏休みをとる予定だったので、7月、8月と休まないでいたら、庶務から「本当に9月に休むってことでいいんだよね?」と何度も確認されました。

また、部下が夏季休暇を取っていないと、管理職が怒られたりするらしいです。多分管理職自身の評価にも関わるんじゃないでしょうか?夏季休暇取ってないと報告書モノだったような…

ほかにも、詳しい日数は忘れましたが、9月だか10月までに有給休暇を16日くらい取らないといけないというノルマのようなものがあって(細かい日数は忘れました)、よく管理職が「○○さん、〇月までに有給〇日間取れそう?」みたいな会話を何度か聞いたことがあります。

たまに、「ちょっと無理ですねぇ…」という返事も聞かれますので、職員全員が100%達成できているわけではないようです。部署によって忙しさは違いますからね。これも管理職の評価に関わるのかしら?

ですが、有給をとらせようという姿勢は良いものだなぁと思います。

ちなみに、裁判所職員ではない国家公務員の人は、上記の休みの話を聞いて「そんなこと言われたことない!今月もう1日休んじゃったからもう休めない!」と言っていたことがあります。

なので、省庁などによって環境は違うようなので全省庁が裁判所のような体制ではないようなので注意が必要です。

まとめ

私は、入所当時からこういう環境だったので、最低でも月に1回休むのは当たり前だし、夏休みは最低でも1週間取るというのも当たり前だと思っていました。

ですが、ほかの国家公務員の話で、同じ公務員でも休み事情はだいぶ違うんだなということも知りました。

新人のときから休みやすい環境に身を置いておくと、「有給をとるのは当たり前」という感覚が育つので、自分も周りも休みやすくなるから、いい職場環境になると思うんですよね。

みんな、もっと休もう。

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