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裁判所事務官・書記官の異動のこと

公務員は、だいたい3年ごとに異動があります。癒着防止やジェネラリスト育成のためと言われています。そこで、裁判所の職員の異動はどうなっているのかお話しします。

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目次

異動は、ほぼ転職

まず、裁判所職員の異動って転職みたいなものなんですよね。転職したことないけど

たとえば、刑事部にいた人が家事部に行くと、聞いたこともない用語や、用語を省略して話されて、一体何語を喋っているんだ…という感じになります。提出された書類の意味も分からない状況にもなります。電話を受けても、なんのこっちゃわかりません。完全に新人状態…

なので、誰かに聞かないとわからない状態になります。その都度調べていては時間がかかりますし、窓口で待っている人もいます。それに、調べたくても、何をどうやって調べればいいのかもわからないので、さっさと人に聞きます。だいたい皆さん教えてくれます。そして、落ち着いたら調べる、ということの繰り返しになります。

特に事務官の人は全然わからないと思います。私もそうでした。それでも、皆さん教えてくれるのでなんとかやっていけます。

書記官はどうなんでしょうか。研修所で研修をしているので、ある程度は分かると思いますが、私はあまり分かりませんでした。書記官の研修を1年~2年すると違うんですかね。私は1か月半の研修だったせいなのか、自分が無能なのか、事務官時代にやったことのある仕事以外は大苦戦しました。

任地の規模ってどのくらいなの?

まず、裁判所職員一般職で合格した場合、採用された高裁管内での異動になります。ですが、実際は都道府県ごとに採用されるので、基本は県内の異動になります。むしろ県外異動を申し出てもなかなか県外に異動するのは難しいと思います。県外異動できるのは、結婚した場合や、書記官任官、管理職昇進など、限られた場合だと思います。書記官任官時も、枠があれば元いた県内に戻ることができます。

管理職になった場合はほぼ県外に行きます。県内だと、自分がヒラの職員だったころを知っている人がいるからやりにくいだろうということで、昇進時に県外に行かせると聞いたことがあります。ほんまかいな。

高裁を超えての異動はもっと難しいです。それこそ結婚でもしないとできないのではないでしょうか。しかも、片道切符なので、異動前の高裁管内にもどしてほしいと言っても不可能だと思います。

総合職で入庁した場合は全国異動と言われています。ですが、私の周りで総合職の人って見たことないです。あまり自分がどういう枠で採用されたかなんて言わないですし、周りも気にしていないからだと思います。

ちなみに裁判官も全国異動です。横浜の次は福岡とか北海道とか普通にあります。結婚していると、相手の人が仕事を辞めるか、単身赴任をするかということになります。ですが、裁判官同士で結婚している人で、同じ県内に異動になった人もいるので、個々の事情を一応聞いてはくれるようです。

異動先の希望って言えるの?

異動に関して、異動面談というのがあります。そこで、どんな仕事をしたいか、どこに行きたいか、異動できない場所や事情を聴かれます。でも、あくまで希望なので、その通りにいくとは限りません。まあ、だいたい思い通りになりません。

異動の際には、異動がオープンになる前に内示があります。ここどうですか、という打診ですね。省庁によっては、そういう内示もなく、異動がオープンになって始めて自分の異動先を知る、というところもあるようです。

一方、裁判所では異動の内示を断ることもできます。大体の人は異動の内示を受け入れますが、断る人もたまにいます。でも、拒否しすぎて挙句の果てに居座り続けて懲戒処分を食らった人もいますので、ほどほどに。

私は、いまのところ異動を断ったことはありません。だからと言って、希望が全部通ったわけでもありません。勤務先やもろもろの事情で内示を受け入れてきました。

まとめ

初めて異動するときは緊張すると思います。仕事をちゃんとできるか、その部署に馴染めるか心配になると思います。でも、皆さん優しいので、そんなに心配する必要はありません。わからなければ、聞けば教えてくれます。私もどんどん聞いて、できる仕事を増やしていきました。なので、皆さんも、どんどん聞いて、調べて、できる仕事を増やしていってほしいと思います。

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