裁判所事務官の仕事内容を詳しく解説!

【裁判所事務官】のお仕事紹介

裁判所事務官って、何をやっているのかよく分かりませんよね。

最高裁判所のホームページにはこのように書いてあります。

裁判所事務官は,各裁判所の裁判部や事務局に配置されています。

裁判部では裁判所書記官のもとで各種の裁判事務に従事し,事務局では総務課,人事課,会計課等において司法行政事務全般に従事します。

裁判所HPより引用

眠たくなってきました。
おやすみなさい。

起きてください。

総務課や人事課、会計課などは何となくわかるかもしれませんが、裁判部の仕事はちょっとわかりにくいです。

そこで、事務官・書記官の経験のある なかのひと が実体験をもとにわかりやすく説明します。

この記事で、少しでも裁判所事務官の仕事に興味を持っていただけたらと思います。

この本でも、事務官の仕事が分かります。
私も事務官を志望したときに読みましたが、事務官、書記官の体験談が載っています。

2014年出版なので古い書籍ですが、裁判所の仕事はそんなに変わらないので今でも参考になります。

目次

そもそも裁判所事務官とは

裁判所は、事件を直接扱う裁判部門と、裁判を側面から支える司法行政部門があります。

そして、裁判部門の事務官の仕事は、書記官補助事務ともいわれています。

裁判部門は、テレビで目にするような法廷での仕事をやる部署で、司法行政部門は、総務や人事、会計と言った部署のことです。

ここでは裁判部門の事務官がやることを挙げてみます。

開廷表の貼り出し

事件記録が配られたら担当の書記官を決める

郵便が来たら開封し、受付印を押して担当書記官に渡す

発送する郵便の準備


物品の請求、書類の回覧、備品の整理


電話対応


窓口対応

ぱっと思いつくのがこのような仕事です。

次は、裁判部門の事務官の共通する仕事を見てみましょう。

裁判所事務官共通の仕事

電話対応

裁判所は電話がよくかかってきます。

外部から来たデジタル専門官からも「裁判所は電話多いですね」って言われていましたね…

電話は、刑事部もかかってきますが、やはり民事部や家事部の方が多いです。

民事部や家事部は、弁護士を付けないで訴訟や調停を起こす人もいるので、そういう人からの問い合わせが多くなります。

そこで、いかに分かりやすく説明するか、なのですが、

採用されたばかりの事務官には、これがとても難関なのです。

まず、電話での会話以前に、自分の職場での会話が理解できない。何を言っているのか分からない、ということが多いです。

電話の取次ぎならすぐできますが、ちょっとでも事件に関連する話をされると、言われたことをメモすることに必死になります。

そして、担当書記官に電話を取り次ぐときも、

〇〇弁護士から、△△事件?の準備書面??が何とかって言ってましたけど、よく分かりません!お願いします!

と、書記官に情報がほとんど伝わらないまま電話を引き継ぐことになります。
でも、笑って許してもらえるので大丈夫です。私も許してもらいました。

採用されたばかりの事務官に求められているのは、「とりあえず電話に出る」です。

とりあえず電話に出て、とりあえず書記官に引き継いで、フィードバックをもらう。
これを繰り返しながら、専門用語などに慣れていくことが大切です。

窓口対応

窓口対応は、窓口に来た人から要件を聞く、書類を提出に来たのであれば書類を受け取る、書記官に引き継ぐ、どこかに行きたいのであれば案内する、などいろいろなことをします。

これも、採用されたばかりの事務官には難関なのです。

初めての仕事なので、

要件を聞いても何を言っているのか分からない。出された書類が何なのか分からない。書類を受け取るだけで良いのか、その他に何かする必要があるのかがわからない、ということになります。

すると、近くにいる書記官に「これ何ですか?」と聞くはめになりますが、どんどん聞きましょう。

新採用職員を窓口に出すので、質問をされるということも織り込み済みです。どんどん聞きましょう。

採用されたばかりの事務官に求められているのは、「とりあえず窓口に出る」です。

すると、何度も窓口に出るうちに、どうすればいいのかがわかるようになってきます。

そして、書記官から、こういうときはこうすれば良いよ~などのフィードバックをもらう。
これを繰り返しながら、仕事に慣れていくことが大切です。

電話でも窓口でも、とりあえず出てみる。これが大事です。

でも、変な電話や変な人が来たら、上司に任せようね。

庶務事務

庶務事務とは、

  • 執務室の物品の請求や管理
  • 書類の回覧
  • 備品の整理

など、裁判官や書記官が仕事をしやすいように執務室の環境を整えることです。

基本的には、なんでも屋さんです。

物品の請求を例にすると、裁判所は、月に2回、各部署から物品を請求します。

このタイミングで自分の執務室で不足している物品を請求し忘れると、「〇〇が足りないので分けて下さ~い」と各部署から少しずつもらって回ることになります。

そういうことにならないように、普段から物品の管理はしておきましょう。

実際、ホチキス芯の請求数を間違えて、
他の部署にいくつかもらったことがあります。

ほかにも、年に1回しか請求できないものもあります。
年に1回しか請求できないから、という理由で、執務室に在庫がたくさんあるんですよ~…

自分の前任の事務官や、そのまた前の事務官が多め多めに請求して、在庫過多!なんてことが、どの部署でも結構あります。

1年間でどのくらい消費するか?は仕事をしているうちに分かってくるので、少しずつ覚えていきましょう。


さて、ここまで読んでみても、裁判所っぽい仕事はあまり出て来ませんでした。

裁判所っぽい仕事は!?

全部書いたら非常~に長くなったので分割します。

さて、次回は、裁判所っぽいお仕事をご紹介します。


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