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なかのひとの初めての傍聴

前の記事で、傍聴会とか複数人で傍聴に行ってみようとか言ってるけど、なかのひとの初めての傍聴はどうだったのよ、ということを書いていきます。

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目次

傍聴のきっかけは?

当時、法律系のバラエティー番組をよく見ていました。こういう根拠でこうこうこうなるんです、という理路整然とした解決法が示されていて、面白いなあと思い、法律に興味を持ちました。

それで裁判官になりたいなぁと漠然と思いました。(弁護士ではなく??)

傍聴に行くきっかけになった出来事が正確に思い出せないのですが、高校1年か2年生くらいのときに進路相談で、傍聴をしてみるといいのではないか、と学校から言われたのがきっかけだったかもしれません。

傍聴には、母親に頼んでついてきてもらいました。もちろん母親も裁判所に行ったことはありません。

何を傍聴したの?

今はほとんどの裁判所で行っている持ち物検査も、当時は東京地裁しか行っていませんでした。持ち物検査を行っていることは知っていましたが、やはり緊張しましたねー。

裁判所に到着したのは午後一番くらいで、守衛さんがいるテーブルのところに「開廷表」と書かれた分厚いファイルがあったので、とりあえずパラパラ見てみました。

が。

いかんせん予備知識ゼロ、刑事・民事どちらを見るのかも全く決めないで行ったので、何を見ていいのかさっぱりわからない。事件数も多い。さっぱりわからない( ゚Д゚)

ですが今思うと、当時見てた法律系番組って私人間のトラブルをどう解決するか、という話がほとんどだったから、心のどこかで民事を見ようと思っていたのかもしれません。

なので、開廷していそうな時間帯の民事事件を選びました。

法廷だけがある階は人はいないし静かだし法廷たくさん並んでてよくわからないし…。

二人でおろおろそわそわしながら法廷に入った記憶があります。

見たのは民事事件の尋問期日でした。

当事者に対する尋問の日だったのですが、あれが原告だったのか被告だったのかが分からない…というくらいなにもわからない状態で傍聴していました。

傍聴していたのは、私たち家族二人と、知らないおじさん一人。

内容もうろ覚えなのですが、車の売買の話だったと思います。

尋問中、裁判官が背もたれに背中を預けて左右にゆらゆらしていたのを覚えています。

裁判官がそんなんでいいのかなーと思ったのは今でも覚えています。当時は書記官のことは知らなかったので、書記官のことは全く見ていなかったなぁ。

途中から見たのもあって、なんだかよくわからないままとりあえず最後まで見ました。

閉廷して退廷するときに、まさかの尋問受けていた人と同じ扉から出るという状況に…

傍聴初めてどころか裁判所初めてな人間からすると、関係者と同じ扉から出るという状況に「ひえ~!!」となりました。相手は別に犯罪者でもなんでもない人ですよもちろん。

更に法廷を出たところで、さっきまで法廷で尋問していた弁護士さんから「今日は何かあったんですか?」と話しかけられました。再びの「ひえ~~~!!!!」

もちろん顔見知りじゃないです。初対面です。しかもさっきまで法廷で弁護してた弁護士さんです。しかも隣には尋問受ていた関係者もいるんです。何話しかけてるんですか(;’∀’)

その場では母が「社会科見学です」と答えてくれました。なんでそんなこと聞くのかなぁと思っていたら、「今日は人が多いなと思ったので、何かあったのかなと思ったんです」と教えてくれました。

多い?傍聴人3人が、多い??それは少ないというのでは??

と思いました。

ですが書記官になった今、その言葉はとてもよくわかります。民事の法廷、傍聴人いないもん。

簡裁の民事の法廷の話になりますが、午前10時は傍聴席があふれていますが、あれはほとんど関係者です。

ただ傍聴している人という人のほうがむしろ珍しく、関係者がいなくなってポツンと残っている人がいると、遅れてきた関係者かもしれない、法廷を間違えているのかもしれないと思い、「今日の事件の関係の方ですか?」とこちらから聞くくらいです。それだけ人がいない。

話を戻して。

その弁護士さんたちとはその場で別れましたが、変な緊張とともに「意外と普通に話しかけてくるんだなぁ」と少し身近に感じました。

その日はその事件だけ見て撤退したのですが、訳の分からなかった法廷を見ても、態度がちょっとイマイチな裁判官を見ても、やっぱり裁判官になりたいなぁという気持ちは変わりませんでした。

でも、実際法律学科に入って民法総論に触れて、早々に裁判官をあきらめました(゜ω゜)ムリー

その後は、以前の記事の「どうして裁判所事務官を受験したの?」の冒頭部分で書いたとおりです。

その後は、大学生の時に刑事事件を見に行ったり、裁判所事務官試験に受かった後に裁判所主催の傍聴会に行ったり、友人に誘われて最高裁の見学ツアーに行ったりしました。

まとめ

私の場合は、母親が一緒に行ってくれたので恵まれていたかなと思います。そこで弁護士に話しかけられるというボーナス付き。

一度行ってみれば、こんな世界もあるのかーと思えるし、興味を持ってもらえれば、じゃあ次は早めに行ってみようとか、刑事(民事)を見てみようとかなると思います。

ほとんどの人が一生お世話になることのない裁判所ですが、いつも来てる傍聴マニアの人もいるし(え?比べるのそこなの?)気軽に傍聴に来てもらえればと思います。彼らは本当に気軽です。たまに話しかけられることもあります。

今はタッチパネルになっている東京の開廷表。でも、東京って事件も多いからむしろ紙だと不便ですよね。不便でしたねぇ。

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